PiTaPaやらなんやら

http://d.hatena.ne.jp/timatima/20040721trackback

ちまっちのところには既に書き込みましたが、結局アンチコリジョンの機能は搭載されているわけですが、Suica研究所さんの所に答えがありまして、

以下引用
======
http://www10.plala.or.jp/search/faq_a.htm#304.実は、複数枚処理(アンチコリジョン)は可能です。ただ、ICカードが複数あった場合にどちらを処理するのかがわからず、処理が「タッチ アンド ゴー」の間に終わらない可能性があってエラー率が高くなるので、やらないと聞いています。東急世田谷線せたまる」もSuicaと同じ「フェリカ」を使用していますが、この場合は、改札機側で「せたまる」を認識してもはじめから処理しないので、Suicaとせたまるを重ねて置いても大丈夫なわけです。
=======

っつーことで、意図的にやっていない。というか技術的に実は不可能だったといっても過言ではない状態だったという壮大なオチが。

問題の性質上、将来的にはICカードとアンテナ間の処理速度の向上は時間がたてば可能だろう。Suica電子マネー機能の時のように回収、再発行は比較的簡単であるのだが。。。その遠くない将来、というか多分それよりは先に共用化ってのがあるわけで。共用化されたら究極1枚でall okになる筈で、仮に共用化されて、いざ改札機にかざした際、利用可能なICカードがA・B・Cと複数枚あったらあったで優先度の問題が出てくる。お客さん、どのカード使えばよいので?ユーザー側でそんなデータ付与できないし、なによりユーザー側に書き換えの余地があるシステムなんざ鉄道会社は怖くて使えないだろう。

何?特典あるんだからA鉄道を使うときにはAカードを優先的に使えだ?ならAのカードだけ使ってくれよ〓 ってのが鉄道会社の言い分ではないだろうかw

まぁ最終的には複数枚でもokになるかするだろうが、何せ今は過渡期なのでもうちと待つしかなさそうである。


そもそも、利用者数微減傾向を解消するため、利便性の向上という謳い文句で登場したのがプリペイドカードなんだが、こいつの先駆けは最近はもう使うこと自体が皆無に等しい状況のテレホンカードである。このテレホンカード、3年ほど前の資料しかないのだけれど、総販売額3兆円に対して総使用量が2.5兆円ということで、約5000億円もの金が未使用のままあなたの財布や箪笥の中で眠っているわけである。すばらしい。殿様バンバンザイだ。徐々に使われたとしても累計3兆円のその金利となると半端じゃない。そりゃ訳のわからん投資もできるよな。

さらに話がそれた。まぁテレカ程では無いにしろ、これと似たような状況は若干ながら私鉄各社のプリカでも起こっているだろう。今まで銀行しか得をしなかった状況からプリペイドカードが購入され、ほんのちょっとだけ万歳。まぁ昔と違って金利は微々たるものだけれど。

鉄道会社は客数の減少=収入の減少なので、利便性の向上やユーザー獲得は至上命題な訳だが、今の所そのプリペイドカードをもってしても毎年の微減傾向は改善されていない訳で。そこで登場したのがICカード化で、更には一歩踏み込んだのが、カード発行によるあわよくば関連会社ウハウハの構造というか多角化とユーザーサービス付帯をした関西私鉄連合ではなかろうか。

現在の社会構造から、利便性うんぬん論議した所で少子高齢化すればするほど鉄道利用者の目減りは目に見えている訳だから、協力体制を敷いてユーザー数の減少に歯止めをかけ、さらに普段の決済やクレジットはうちのカードを使ってね、ローンも使ってくれたら、まぁ素敵(はぁと)PiTaPaみたいに表向きは手を取り合ってあおきながら水面下ではパイの囲い込みという蹴り合いをしているように見受けられる。

というなんだか素敵な推論から、他社カード排除の傾向というのが若干あるのかもしれん。なんか微妙に暗い見通しだなぁ、おいw


#同じくsuica研究所さんの所に書いてあるのだけれど、改札機の磁気券読み取り回数4割減に伴いメンテナンスコスト10億削減とか、隠れてお得な点があるらしい。